屋根は、家になくてはならない存在です。
色々な形状や素材、工法のものがあります。
地域性によって特徴のあるもの、その時代を感じるものなどそれぞれに特徴があり、もちろんメリットやデメリットがあります。
そんな屋根の工法やメリット、デメリットについて紹介していきます。
瓦棒屋根とは
屋根には瓦屋根、スレート屋根、ガルバリウムなどがあります。
形も色々です。
その素材形状によって、工法もたくさんあります。
瓦棒屋根というものがありますが、あまり聞きなれない屋根の種類で??す。
瓦棒屋根とは、簡単に言うと「トタン屋根」です。
トタンと言われる金属製の板を屋根の頂点から軒先へ縦に並べた棒へ取り付けていく、という工法です。
1950年にこの工法が開発されて以来主流となりましたが、最近では減少してきている工法です。
瓦棒屋根のメリット
瓦棒屋根のメリットは、雨漏りに強いということです。
そしてゆるやかな勾配でも、設置できるということでもあります。
素材がトタンやガルバリウムといった金属板のため隙間を減らし、水はけが良いという特徴があります。
施工方法がシンプルなため、費用面でも節約ができます。
広い面積での施工にも向いています。
屋根材が軽く、建物への負担を軽減し、瓦のように崩れるといった危険性がありません。
地震の時でも安心というメリットがあります。
瓦棒屋根のデメリット
瓦棒引き屋根は金属素材であるため熱を通しやすく、断熱性が低いというデメリットがあります。
夏場は暑く冬場は寒いのです。
断熱材をしっかりと施工する必要があります。
遮音性が低く、雨の音などが響いてしまいます。
塗装の劣化によりサビの発生の恐れがあり、傷からサビが発生してしまうと一気に広がります。
放置していると穴が空き、雨漏れを引き起こします。
木製の土台に釘で固定しているので、芯木が劣化してしまうと強度が極端に低下してしまいます。
こうなると強風などで飛ばされるといった危険性があります。
まとめ
建物の素材や工法は、時代の変化とともに新しいものが次々に開発されます。
メンテナンスのタイミングで新素材や工法が展開されているので、選択肢をしっかりと確認するようにしましょう。
瓦棒屋根は、年々減少傾向の工法です。
理由は新しい工法が浸透してきたためです。
トタン屋根設計の建物は重量計算によって屋根材の変更が難しいのですが、工法を変えることで木強度や耐用年数なども変わってくるので、必要に応じて検討してみると良いでしょう。