屋根は家を直射日光や雨風から守ってくれる重要な役割を果たしています。
温度変化、紫外線、雨や風、飛来物といった過酷な状況に常に晒されています。
しかし、日頃チェックのできない箇所なので、気がつかない間に劣化や破損を起こしている場合があります。
定期的にチェックを行い、メンテナンスをすることで長く良い状態を保つことができるのです。
屋根のメンテナンス方法について紹介していきます。
屋根のメンテナンス方法の種類
屋根のメンテナンスでは、様々な工法があります。
屋根の材質や形状によって、どのメンテナンス方法を用いるのかが分かります。
屋根のメンテナンスには、大きく分けて3種類があります。
屋根塗装
スレート屋根などのメンテナンスに用いられる工法です。
その名の通り屋根を撥水性のある塗料で、塗り紫外線や雨水からガードします。
葺き替え工法
既存の瓦や金属版、スレートなどを全て撤去し、新しい屋根材で吹き替える工法です。
カバー工法
カバー工法は既存の屋根を撤去せず、その上に新しい屋根材でカバーするという工法です。
屋根カバー工法のメリット
屋根カバー工法のメリットは既存の屋根をそのまま残すので、古い屋根材の撤去費用が必要ありません。
撤去しないので、工期も短く抑えることができます。
人件費や足場などの費用も安く抑えることができます。
屋根塗装の方が1回の費用面では安いのですが、メンテナンスのサイクルから考えると、30年長期では塗装よりもカバー工法の方が半額以下で抑えることができるのです。
カバー工法はスレート屋根やトタン屋根に用いることができ、カバーすることで新築のような仕上がりにできるというメリットもあります。
屋根カバー工法のデメリット
もちろんデメリットもあります。
最大のデメリットは屋根材の重量です。
既存の屋根材を残したまま、上にさらに屋根材を重ねるので、単純に倍近くの重量がプラスになります。
家への負担も増え、地震の際の揺れも大きくなり、耐震性が低下してしまいます。
そのため、カバー工法の場合には軽い屋根材を用いる必要があります。
カバーしてしまうために、下地材のメンテナンスを行うことができません。
既存の屋根材によっては新屋根材を打ち付けることができない場合もあり、施工不可の場合もあります。
まとめ
家を長持ちさせるために、屋根のメンテナンスは欠かせません。
しかし、費用もかさむ工事です。
今の屋根の現状などをしっかりと踏まえた上で、最適な工法でメンテナンスを行いましょう。
屋根のメンテナンスは一度で終わりというものではありません。
長い目で考えて行う、ということが大切で??す。