屋根葺き直し工事とは、既存の瓦を取り外し下地を修復後元々使っていた瓦を再利用し修理する工事です。
新しい瓦に交換する葺き替え工事と違い、既存の瓦を再利用するので状態が悪いと葺き直しができない場合もあるので注意が必要な工事でもあります。
しかし、新しい瓦を利用しない分、費用も抑えられるなどのメリットも多いため葺き直し工事を依頼する方も少なくありません。
葺き直し工事にはメリットデメリットがそれぞれあるため、どういう状態なら葺き直し工事が向いているのか確認しておきましょう。
屋根葺き直し工事のメリット
葺き直し工事の圧倒的なメリットはコストが抑えられるというところです。
既存の瓦を使うので瓦の交換費用がかからず、防水シートの交換や足場の設置など必要最低限の費用だけで済みます。
築30年が過ぎて屋根の下地が劣化してきたり、雨漏りが気になるのに丸ごと屋根を変える費用がないという方におすすめです。
また外観が変わらないところもメリットの一つです。
現在の家の外観が気に入っているという方は、瓦を交換してしまうと外観が変わる可能性があります。
既存の瓦の状態が良く、きれいであれば外観を変えることなく屋根の耐久性だけを上げることができます。
屋根葺き直し工事のデメリット
葺き直し工事は既存の瓦が使えますが、もし割れやかけている瓦があった場合は交換する必要があります。
その際、既存の瓦がもう製造されていない場合は違う瓦を使う羽目になってしまうので、その部分だけ浮い
て見えたり外観に影響が出る場合があります。
外観を大事にしている方は注意しましょう。
葺き直し工事よりも葺き替え工事の方が費用がかからない、またはあまり変わらないという可能性もあります。
瓦自体の劣化が進んでいるタイミングで屋根の下地だけ交換しても、数年後には瓦の交換が結局必要になる場合があります。
葺き直しも葺き替えも人件費はほぼ同じなため、瓦自体ももう古いという方は葺き替え工事をした方がコストパフォーマンスが良いと言えます。
屋根葺き直し工事の注意点
葺き直し工事には向いている瓦とそうでないものがあります。
瓦には粘土瓦・セメント瓦・金属瓦があり、中でも葺き直しに向いているのは粘土瓦のみです。
セメント瓦は塗り替え工事の方が耐久性が上がりますし、金属瓦は変形しやすく再利用できない場合があります。
自宅の瓦の種類がどれなのか事前に確認しておきましょう。
まとめ
葺き直し工事は費用を抑えられたり、外観を変えずに耐久性だけを上げたり様々なメリットがあります。
ただ、葺き直し工事が向いていない住宅もあるので、工事を依頼する際は事前に確認しておきましょう。
分からない場合は事前に業者に問い合わせることをおすすめします。