家を建てたり、リフォームする際に、様々な素材があって悩みます。
昔ながらのものから新素材まで、実にたくさんの商品が展開されていますが、建物の種類やデザインなどによって使い分けることが大切です。
しっかりとした知識を持っておくことでアイデアも膨らみます。
自然石粒付鋼板について紹介していきます。
自然石粒付鋼板とは
自然石粒付鋼板という名を聞いたことはないでしょうか。
主に屋根材に使用されている鋼板で、ジンカリウム鋼板と呼ばれています。
ガルバリウム鋼板との違いは、亜鉛とシリコン含有量の差だけで金属的にはほぼ同じ金属と言えます。
自然石粒付鋼板は、このガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板の上に細かい石粒を、アクリル樹脂などでコーティングしたもののことを指します。
自然石粒付鋼板のメリット
自然石粒付鋼板のメリットには、他の屋根材と比べて耐久性や遮音性、断熱性に優れているという点です。
同じ金属であるガルバリウム鋼板の上に石をコーティングしているという点からも分かるように、ガルバリウム鋼板よりも優れていると言えます。
耐久性は30年から50年と長く、極寒の北欧や熱帯の東南アジアや南米などでも採用されています。
表面に石粒がコーディングされており、長期間の塗り替えの必要がないため、メンテナンスコストを抑えることができます。
塩害にも強く、海沿いの地域にも使用できます。
軽量で地震に強く、見た目にも表情があり美しい、という特徴があります。
自然石粒付鋼板のデメリット
メンテナンス費用を抑えられる自然石粒付鋼板ですが、実は初期費用が高いということがデメリットのひとつです。
平米単価が、8500円から15000円と他の屋根材と比べて割高です。
この素材は日本においての認知度が低く、広く普及しているとは言えない素材のため、施工できる業者が限られているのが現状です。
国内で製造販売されているものはほとんどなく、大半が輸入となっています。
そして屋根の形状によっては、施工ができない場合もあるので注意が必要です。
勾配の緩すぎる屋根の場合には、雨漏りの心配があるのです。
まとめ
自然石粒付鋼板は優れたポイントの多い屋根材ですが、専門の業者を見つけるということがとても大切です。
適切な施工が必須であるので、この素材をしっかりと把握している業者でなければ、雨漏りなどのトラブルを引き起こしてしまいます。
輸入素材であるために、もしこの素材を用いる際には信頼のできる業者選びから始めましょう。