日本家屋の特徴と言えば、「日本瓦」の屋根です。
住居だけでなく、歴史的な建物にも壮大な日本家屋の屋根のある建築も多く見られます。
デザイン的にも非常に美しいのですが、その「日本瓦」とは一体どのようなものなのでしょうか。
種類のたくさんある屋根材の中で、「日本瓦」の特徴とは一体どのようなものか紹介していきます。
日本瓦とは
「瓦」というと、大体の方は同じような形状のものを想像すると思います。
しかし、そんな「瓦」ですが、実は様々な種類があります。
「セメント」や「コンクリート」「樹脂」を素材にしたものや、それらを組み合わせたハイブリットな瓦なども最近発売されています。
では「日本瓦」とは一体どのようなものなのでしょうか。
「日本瓦」はいわゆる「和瓦」で、粘土を高温で焼成して作られています。
「燻瓦」と呼ばれる場合もあります。
鈍い金属色に輝く「瓦」です。
日本瓦のメリット
日本瓦のメリットは耐久性が非常に高く、寿命が長いということにあります。
日本瓦は粘土を高温で焼いて作られている「焼き物」です。
そのため直射日光などの熱に強く、雨に対してもとても強いという特徴があります。
塗装ではなく釉薬を表面にかけて焼き上げており、色褪せなどが少ないという特徴があります。
この釉薬は本体への水分の侵入を防ぐだけでなく、瓦自体を丈夫にして割れにくくする作用もあります。
耐熱性の高さもメリットのひとつです。
粘土でできているため厚みがあり、瓦同士が隙間を形成しながら重なりあって施行されることにより、空気層ができます。
そのため湿気がこもるのを防ぎ、夏場は涼しく、冬場暖かい環境を作り出します。
日本瓦のデメリット
日本瓦のデメリットのひとつに「重量」があります。
ひとつの重さはおよそ2~3kgと、他の屋根材に比べて非常に重たいのです。
この瓦を屋根全面に重なり合うように敷き詰めていくため、家屋にかかる総重量は相当なものとなってしまいます。
阪神大震災での家屋の倒壊の要因にも、瓦の重さが問題になりました。
日本瓦は専門の職人によって製作されるため、費用が高くなります。
重量が重くなる分、建物自体の基礎をしっかりと作らなければいけないために、建築費も高くなってしまいます。
まとめ
美しい日本瓦の家に憧れる方も多いと思います。
しかし、その特徴などをしっかりと把握して、適切に用いなければいけません。
瓦と言っても様々な種類がありますので、しっかりとした知識を持って選択を行いましょう。
そして信頼できる専門の業者を選ぶことも大切です。